2015-12-31

月イチ会活動・2015年のこと


いよいよ2015・平成27年も残り僅かとなりました。
なので今年一年の活動報告など。
消費したフィルムはカラー24枚撮り x17本、白黒36枚撮り x5本の計22本。
おおよそ月2本消費ということで、月イチ会会員としての責務は取り敢えず果たせました。
また、今年は月例コンテストのほうにも参加させていただきまして、
年初の密かな目標であった一年間フルエントリーも達成することができました。
その間2度も一席を頂く事ができまして、これは本当に嬉しいやら申し訳ないやら。
またそれぞれのエントリー作品に対しても票を頂けましたこと、とても感謝しております。
自分のような者が参加することで月例の品位を落としてしまっていないか心配だったのですが、
まだ参加されていない方のハードルを下げる一助になればと恥を忍んでエントリーし続けてみました。
逆効果という気もしないではありませんが…
そんななか、皆さんからいただけた貴重な一票が何よりの励みとなったことは言うまでもありません。
テーマを頂いて写真を撮る。提出する作品選びで悩む。皆さんの作品に投票する。
テーマや被写体について思い巡らせた分だけ皆さんの作品から受ける刺激も多く、
ただ何となく撮ったり他人の作品を眺めていた時とは明らかに違う楽しみがあることを、
月例に参加してみて初めて気づかされました。
欲を言えば月例参加者がもっと増えてくれることを願うばかりです。

今年一年どうもありがとうございました。
来たる年が皆様にとって健やかな佳き年でありますように。



2015-12-28

どうでもいい話


先日公園を散歩していると甘い香りが漂っていました。
どこかで嗅いだことのある香り?そう、梅の香です。
とはいえ今はまだ12月、辺りを見回しても枯葉を付けた木があるばかり。
鼻をクンクンさせながら香りの元をさがしていると、ありました、臘梅です。
しかも満開状態。
臘梅というと真冬の葉の落ちた枝に花を咲かせているものしか知らなかったので、
葉を見るのも初めてだし、葉の付いた状態で花を咲かせるということも初めて知りました。
先日の紅梅といい今回の臘梅といい、寒いのか暖いのかよくわからない今年の冬。
冬鳥も山の鳥はなかなか降りてこない一方、水鳥は見る機会の少ない鳥が訪れたり、
なんか変な冬の始まりです。


2015-12-25

12月のお題写真提出


今回のお題は『赤』
10月の月例コンテストでKenny Meguroさんと並んで一席を頂戴しまして、
加えてジャンケンにも勝ってしまいまして、一年締めくくりのお題を決めるという重責を担うこととなりました。
当初、12月の回ということで今年を象徴するような字として「安」を思いつきました。
安心安らか安易安い安全安穏安定安倍などなど、「安」から連想されるものを撮っていただければと。
しかし聊か漠然としすぎな気もして、何かと忙しい時季でもあるし撮り易いものをと、
このお題に決めさせていただきました。
自分自身にもこれなら何とかなるだろうという打算が働いたことは否めません。
しかしいざ撮ろうと思うとなかなか思ったようにはいかず、とんだ目論見ハズレとなったのでした。
先月末のSRー1故障のときのがっかり感が意外なほどあとを引いていて、
シャッターだけは無闇矢鱈に切ったのですがイマイチすっきりしない、
そんな”今月の一枚”でした。



2015-12-14

どうでもいい話


よく目に耳にすることだけど、今年は紅葉のハズレ年らしい。
私の暮す地域を見ると、綺麗じゃないというより場所や樹種によって色づき方がバラバラという印象。
早い樹はとっとと葉を落とし遅い樹はまだ青みを残している、といった具合で、
それが場所によっても進み方がバラバラで、近所の公園の私的基準木が全く役にたたない。
というわけで今年は見頃を悉くはずしてモヤモヤした紅葉狩りでした。

そういえば、きのう公園の紅梅がほころんでいました。
狂い咲き?




2015-12-05

月イチ会11月の月例コンテストのこと


今日12月5日はバミューダートライアングルで米国海軍航空機5機が消息を絶った日なのだそう。
そんなわけで既に12月、月イチ会では11月の月例コンテストの投票が始まっています。
今回のテーマは『blur:ブレ』、技術系のお題のためか見応えのある作品が並びました。
どの作品に投票しようか大いに悩み、今回はyy2828yyさん十六夜の顔さんの作品に投票させていただきました。

yy2828yyさんの作品の初見、かるく息を呑みました。
私はトンネルに対して異なる世界を継ぐものというイメージがあります。
まさか根の国に通じているでもないけれど、たとえ道路一本分の地下道だったとしても
其処を境にがらりと空気感が(大抵は嫌な方向に)違っていたりすることがあります。
また、何かあっても逃げ場がないし、独特の臭いも嫌い。
そんなわけで私は地下道やトンネルが苦手で、徒歩ではできることなら避けたい。
おまけに狭くて暗かったりしたら小心者の私には絶対に無理。
この作品を見ても、この影のような物体は果たしてほんとうに人なのかしらん?などと勘繰ってしまったり。
去っていくようにも向かってくるようにも見えて怖さも一入です。
よくSFドラマなどで瞬間移動する際、身体が霧のようにぼやけた状態になるシーンがあって、そんなふうにこの人影も画面奥の光の中に吸い込まれていこうとしているのかななんて、そこが穏やかな世界であることを願うばかりです。

十六夜の顔さんの作品には
走る列車・歩く人・座る人、同じ瞬間に三つの異なった時の流れがあって、
ベンチに腰かけた人々にも、乳児・その父親・初老の男性と三つの異なった時間を生きる人がいて、
それぞれを高速・低速・静止に当てはめて考えてみたりして、
時間というものに想いを巡らせるのも面白いな、なんて感じたのでした。

以前にも書きましたが今回のテーマ、私には上手く対応できませんでした。
技術系のお題はお手上げです。お手上げなりに悪足掻きした結果がエントリー作でした。
こうして皆さんの作品を拝見すると、撮りたいものがあって、それを支える技術があって、
そうして初めて人様にお見せできる作品がものにできるんだ、と感じさせられたそんな『blur:ブレ』でした。



追伸
先月11月3日、漫才コンビ「あした順子・ひろし」のあしたひろしさんが亡くなられたそうです。
ひろしさんのほのぼのとしたボケが大好きでした。ご冥福をお祈り申し上げます。



2015-12-01

どうでもいい話


久し振り、2年か3年かそれくらいぶりに持ち出したminolta SR-1。
気分よく撮影していると突然シャッターが固まってしまった。
シャッターがチャージされたまま不動になったSR-1を手に暫し呆然。
仕方無くフィルムを巻き取っての帰り道の落ち込みようと言ったら…。

ボディも重けりゃ巻き上げも親指が痛くなるくらい重い、
シャッタースピードは1/500までしかないし露出計も付いていない。
SRT101が軽快で巻き上げがとても滑らかでモダンなものに感じてしまうくらい
良いところなしのようなSR-1、だけどとても好きなカメラ。
何よりファインダーから見える景色に余計なものが何も入り込まない。
絞りとシャッター速度はファインダーを覗き込む前に既にセットしてあるから
ただレンズ越しに見える景色に集中すればいい。
咄嗟の対応はAEみたいにはいかないけれど、目指す被写体の光や影の具合を見ながらシャッター速度と絞りの塩梅をあれこれ考えるのも楽しいものだし。
シャッターを切った時の乾いた金属音もメカメカしくて気分がいい。
機体の重さだって心地良く感じてしまうくらいだ。

帰宅してから動作不良の原因は判ったけれど、さてどうしたものか。
このところ動作が不安定になってるものが幾つか見つかって、すべてを修理に出すわけにもいかないし、
悩むなぁ。

2015-11-22

10月の月例一席


10月の月例コンテスト・今月の一枚の一席をKenny Meguroさんと一緒に頂いてしまいました。
お題は『標準・50mm』、会長が「ズシンと重い」と評した大題でした。
お題のレンズが身体に馴染んだ熟れた感のある皆さんの作品の中、
とりわけセンス・技術の高さが感じられるカッコイイKenny Meguroさんの作品と並ぶのは、
誇らしいような気恥ずかしいようなこそばゆさを感じずにはいられません。
そこに居てくれたネコちゃん、その場に出会えた幸運、ただそれがすべての一枚です。
そんな拙い写真に投票して下さった皆さんにあらためて御礼申し上げます、
ありがとうございました。



2015-11-17

11月のお題写真提出


お題写真提出しました。
お題の「blur : ブレ」というものが自分の中でうまく消化できず、
今回もいつもの手前勝手な解釈での一枚となりました。
単なる手ぶれなら日々量産してるんですけど、たぶんそういうことではないのだろうし。
今回提出の写真がノイズ?の入ったものになってしまったこと、
月イチ会メンバーの皆様、エントリーされている皆様、
そしてお題を提出されたyy2828yy様に対しても申し訳無く思っております。
だったらそんなものでエントリーするなよ、と言われれば返す言葉もございません。
ごめんなさい

2015-11-06

月イチ会10月の月例コンテストのこと


10月のお題は『標準・50mm』でした。
今回はしまみゅーらさんの作品に投票させていただきました。

現在のレンズ交換式のデジタルカメラに設定されているキットレンズ同様に、
フィルム一眼レフカメラにも50mm程度の画角のレンズがメイカー設定されていました。
このレンズは広角系・望遠系のレンズに比べて開放F値が明るい、ということが特徴の一つと言えると思うのですが、
しまみゅーらさんの作品はこの明るいレンズならではの、場面の雰囲気をありのままに捉えた画になっています。
レンズが暗くシャッター速度を上げられなければ主役の子供がぶれてしまうかも知れず、
だからと言ってフラッシュを焚いてしまってはせっかくの雰囲気が台無しになってしまう。
また、趣味や仕事の用途以外で一眼レフカメラを購入する最大の目的は、
より綺麗な画で家族の記録とりわけ子供の成長の記録を残したいからなのではないかと想像します。
それらの意味でこの作品は『標準・50mm』レンズの本領発揮といえる一枚ではないかと思い投票させて頂きました。
そう考えると『標準・50mm』レンズって他の画角のレンズに比べて幸福なシーンを
たくさん見つめてきたレンズなのかも知れませんね。

と、ここまで書いてきてあらためて気付いたことがあります。
それは、ひょっとして今回のお題ってカメラ本体とレンズ、セットでってことだったのかな???
例えばSRT101+MC Rokkor とか SPOTMATIC+SuperTakumarとか当時メイカー設定でセット販売されていた組み合わせでお願いしますってことだったのか?
そうして、初めてレンズ交換式カメラを手に入れた時の初心に帰ってみませんか?
そのカメラに託した想いをもう一度思い出してみませんか?
という出題者さんからのメッセージが込められていたのかな?



2015-11-01

どうでもいい話


9月に続いて10月もあっという間に過ぎ去ってゆきました。
まったく何もなかったというのでもないけれど、感受性の衰えというか、
いろいろな事に感心が薄れてきているということなんだろうか。
本当にもう、ただ息をしているだけで終わってしまったような、そんな10月でした。

既に発表されている11月のお題写真も撮れたらとも思い、
新しいフィルムを入れたカメラを持って昨日久しぶりに遠出してみました。
出先では興に任せて2時間ほどで24枚撮を撮りきってしまいました。
1本撮りきるのにひと月くらいかかる私にとっては異例のハイペースですが、
こういうのって上がりを見てだいたいがっかりするんですよね。
お題についても自分の中で消化できていない手探り状態だし。
ドライブ・知らない街での散歩・カメラを操作する、それらの行為そのものが愉しいので、
写真の出来など大した問題ではなのですが。

ある事があってから、この季節・この景色を見られるのはこれが最後かも知れない、
と思うようになりました。
この大好きな季節、しっかり味わいたいなぁ。



2015-10-17

10月のお題写真提出


月イチ会月例コンテスト10月のお題は『標準・50mm』

50mmレンズはどうも苦手。
"帯に短し襷に長し”という感じで感覚的にしっくりこない画角。
そこで50mmレンズらしい画ってなんだろう?と熟々考えてみるに、
どうにか"こいうものかな”という自分なりのイメージを描くことはできたものの、
それを実際の撮影で表現するとなると、これはまた話が別。

どうして50mmレンズが苦手なんだろうか、そんなことを考えつつ、
撮りかけの白黒と新たに詰めたカラー、あわせて50枚ほどを50mmと向かい合った。
結果自分の50mm苦手意識とは、センスの無さ・下手っぴいぶりをまざまざと突きつけられてしまう、
そこから目を背けたいという意識に他ならないことに気づかされました。
普段実際の目で見ている世界とは違う、視覚的な効果に期待できない誤魔化しの効かないレンズということなんだなと。
ちょっとだけ“標準”の意味が解ったような気がする、そんな今回のお題でした。


2015-10-10

どうでもいい話 〜10月10日〜


今日、10月10日は目の愛護デイ
幸い目だけは医者の世話になったこともなく、視力も10代の一時期を除いてずっと
1.2〜1.5をキープしている。
とはいえ此の所暗い場所で目が利かなかったり、纏わりついてくる蚊を仕留められなかったり、
とすっかり機能が低下してきている。
とりわけショックというか問題なのが、細かいものが見えにくくなっているという事実。
そう、老眼。認めたくないけど認めざるを得ないこの事実。
それでも悪足掻きとわかっちゃいるけど、買ったら負けなどと依怙地になって老眼鏡に手を出せずにいる。
今のところ日常生活で支障もないし、明るいところなら岩波文庫も読める程度なんだけど、
そろそろ事実を受け入れなけりゃいけないかな。


2015-10-05

月イチ会9月の月例コンテストのこと


月例コンテスト9月分の投票が始まっています。
9月のテーマは『車窓』でした。
今回はyy2828yyさんとりんのすけさん、御二方の作品に投票させていただきました。

車窓に広がる景色は、それを眺める人それぞれの心持ちによって印象も様々なのは
言うまでもないのですが、車窓という言葉から私は何処か楽しげな明るい光景を連想します。
私は公共交通機関での通学・通勤の経験がほとんどありません。
毎日朝夕代わり映えのしないように見える景色を、どんな気持ちで見ているのか、或いは見ていないのか。
そんなことを想いyy2828yyさんの作品に投票させていただきました。
影も陽光もなく時間さえ判然としない、往きなのか帰りなのか、ただ運ばれていくのを待っているような乗客。
採光のためというより車内の様子を監視するために付けられた車窓、という気さえしてしまいます。

りんのすけさんの作品、これはもう特等席ですね。何歳になってもワクワクします。
作品全体に漂うレトロフューチャーなSF感にも魅かれて投票させていただきました。
前方に広がる景色とに高低差があるように見えるところが、まるで宙に浮いているようでもあり、
さらにシルエットになっている運転士の姿が、シュワルツネッガー主演の『トータルリコール』に登場するロボットタクシーとか、サンダーバードのようにも見えて、
ダミーで運転士ロイド的な人形を置いてあったら面白いかも、なんて思ったり。

御二方の作品からは、同じ列車に乗っていても、客と運転士ではその窓越しに見ている景色が
全く違ったものなんだ、という当たり前のことも今更のように感じました。

また、御二方には不愉快な想いをさせてしまうかもしれませんが、
二つの作品を並べてみていると福知山線の事故のことを連想してしまいました。
進行方向前方に立ち籠める暗い雲と
俯いた乗客の何処か沈んだトーンとが合わさって不吉な予兆・不安感を抱いてしまうのかも知れません。
生来の臆病者ゆえ、つい思考がネガに振れてしまう、悪い癖です。


さて、今月のお題は『標準・50mm』
こういう画が撮りたいから50mmを選んだ、なんてこと皆無な私には難題すぎます。
これは一回休みですね


2015-09-30

9月のお題写真提出


ついこの間8月のテーマ写真を提出したと思ったら、
気がつくと既に9月も今日で終わり。
金木犀の甘い香りも大分薄らいで、夕暮れ時の景色などを見ると
季節は秋へと完全に移行したんだなと実感させられるようになりました。
本当にあっという間の一ヶ月、充実していたからでなく、
ただ呆けている間にひと月経ってしまった、そんな感じ。

さて、月例コンテスト9月のお題は『車窓』。
車窓、車窓ねぇ、車窓、車窓... 車窓?車窓ってなんだ???
てな具合に車窓は車窓なのに何だか訳の分らない状態に...
その結果が今回の提出写真です。
深い意味はありません、ただのこじつけです。


2015-09-20

どうでもいい話


趣味嗜好が似通っている長い付き合いの友人と、
音楽(聽くほうの)のことで少し議論になった。
きっかけは私が聴いていた音楽が無価値なものと断じられたこと。
詰まるところ芸術か娯楽かということであり、
結果、私は語り合う価値のない奴、
と見做されたようだ。
寂しいことではあるけれど嘆くようなことでもなし、
ただ、平行線のまま議論を終えた時の、
私を見る彼の憐れむ様な表情が印象的だった。


2015-09-12

どうでもいい話 〜せみ〜


今年の夏はセミが例年に比べ喧しくなかったような印象。
そのせいもあって夏が短く感じたのかも。
あまりにも暑いとセミも鳴かなくなるのだとか。
また年によって発生数にばらつきがあるとも。

私が子供の頃は夏の主役はアブラゼミでした。
クマゼミ、ミンミンゼミは一夏に数回聞く程度でしたが、今ではアブラゼミより
クマゼミの方が多いくらい。
クマゼミは南方系、ミンミンゼミは北方系のセミだそうで、やっぱり以前に比べて
夏が暑くなっているってことなのでしょうか。

以前、公園を散歩していると胸にヒグラシが留まりました。
手に取ると指に掴まったままで逃げようともしないので、そのまま掌で包むようにして散歩を続けていると、
突然指に鋭い痛みが走りました。
見ると何とヒグラシが針のような口吻を私の指に突き立てているではないですか。
慌てて振り払うと指の腹には針を刺したような跡が赤く残っていました。
もしもそのまま放っておいたら、あのヒグラシの子孫は吸血ゼミとして私達をパニックに陥れていたかもしれません。
いやぁアブナイアブナイ


2015-09-11

月イチ会8月の月例コンテストのこと


8月は梅雨明けから続いた猛暑の前半月と、お盆が明けると同時に肌寒くさえなった
雨がちな後半月、という極端なひと月でした。
そして夏そのものも短くあっけなく終わってしまった感があります。

今回のテーマ『季節の空気』、私はうまくイメージを膨らませることができませんでした。
夏の空気感から秋の予感、そんな風物・事象ということなのでしょうか。
そんなあやふやな理解で皆様の作品を評価するのもどうかと思いましたが、
今回は初見のインパクトでスライさんの作品に投票させていただきました。
さすがの向日葵もこの夏の猛暑にグったりしているようにも、
また、夏の終わりの長雨に追うべき太陽を見失って、しょぼくれているようにも見えて、
私にとっての今年の夏の印象によく当てはまっているとも思いました。
そして何とも言えない迫力も感じます。
ふと、いつか報道グラフ誌で見た坑夫の写真を思い出しました。
テーマ写真とは何の関係もないものですが
極限の状況下で生をつなごうとするものの姿が重なって見えたのかもしれません。

そういえばこれで3回連続でスライさんの作品に投票してるんですね。
人は自身に無い物に惹かれるものだとよく言われます。
テーマは勿論、写真を撮るということに真摯に向き合っているであろう姿勢や、
作品が持つ物語性といったものに惹かれてしまうんでしょう。
見習わなくちゃいけませんね。


2015-08-30

8月のお題写真提出


8月のテーマ『季節の空気』、お手上げでした。
イメージがまったく湧かない、というかどう捉えたら良いのかも分らない、そんな状態。
おまけに外は灼熱地獄だし…
それでもちょっと時間を見つけてはちょこちょこ撮ってはいたので、
そんなものの中から選んでみました。

2015-08-13

どうでもいい話 ~8月の歌~


8月も半ばになって未だ全く写欲が沸かないでいたところ、
久しぶりに会った友人が「これ使わないからやるよ」とcanon AE-1を置いていった。
カメラに限らず凡そ趣味なんてものは道具が変わると気分も変わったりするもので、
どれどれとフィルム詰めて散歩してみたけどやっぱり変わらず。
随分前にも同じような状態になったことがあって、
その時には写真獲ること自体に飽きてるんじゃないかと言われたっけ。
撮りたい気持ちはあるけど撮りたいものがないというなら、結局撮り続けるしかないんだとも。
前出の友人に「何これ?」と言われた7月の月例提出写真、
自分的には久しぶりに撮れた納得できる写真だったのだけれど
なかなか浮上するきっかけになりきれないのは、
やっぱり暑さの所為かなと、
浜省聴きながら想う真夏の午後でした。


2015-08-08

月イチ会7月の月例コンテストのこと


8月に入って早一週間が過ぎました。
今回提出分のフィルムを取り出して以来二週間、新しいフィルムを詰められずにいます。
もうただただ暑い中外出したくないだけなのと、
月例コンテストのことで言えば、今月は無理だと半ばの諦めとお盆休みもあるしという楽観とから、
エアコンの効いた部屋の中でボーっと過ごすだけの週末となっています。

7月の月例コンテストの投票が始まっています。
5月の第一席に輝いたりんのすけさんから提出されたお題は『あお』。

今回はスライさんのこちらの作品に投票させていただきました。
夜明け前なのか宵の口なのかは判りませんが、刻々と色を変えていく刹那の空色、
その微妙な濃淡の「あお」がとても美しく、そこに浮かぶ片欠けの月と影絵のような木立の取合せが、
物語の始まりを予感させるような、静かだけれどとても力強いものを感じました。

投票には至りませんでしたが他にも印象に残った作品がありました。
その一つ、かずさんの作品はJackson Browneの名盤 Late For The Skyのジャケット写真を彷彿させる印象的なものでした。
こちらもやはり早朝或いは夕暮れ時のものなのでしょうか?こんな写真撮ってみたいものです。

この季節に「青」というと空や海をイメージしてしまいがちですが、
そこを敢えて「あお」とした出題者さんはエントリー作品をどのように見てらっしゃるのか、
本旨も含めて知りたいなぁ



2015-07-31

月例コンテスト7月のテーマ写真提出のこと


月イチ会月例コンテスト7月のお題写真提出しました。

お題の『あお』、漢字ではなく仮名であるということで、自分なりの『あお』を撮りたかったのですが
毎度のことでなかなか思うようには行かず、
正直なところ今回は撮れそうもないなぁと諦めていたのですが、
8月のお題もかなりの難題で2回続けて休むのもなんだし、
とりあえず賑やかしになればと、このひと月に撮ったものの中から
今月のテーマにあいそうなものを選んでみました。

そのようなわけで
結局「青」になってしまいました。
提出した写真を見れば何時に変わらぬ安定の自分クオリティw なわけですが、
そこに至るプロセスが本意でない、とでも云いましょうか…。
一応自分なりに思いのあるものをチョイスしました。

なんだか7月はあっという間に過ぎてしまった感じで、
このままの勢いで気付いたらもう秋、なんてなってくれたらいいのだけれど、
これから一山も二山も暑さのピークがやってくることを思うと、
げんなり…。

2015-07-25

どうでもいい話 〜東海地方〜


夏ですね。
私の暮す東海地方も梅雨が明けて毎日暑い日が続いています。
ところで、この『東海地方』という括り実はちょっと曖昧なんです。
使用する主体によって愛知・岐阜・三重の3県を指す場合と、
静岡を加えた4県を指す場合とがあるのです。
というか、東海が4県だと思っているのは静岡県民だけなのかも。
テレビ・ラジオなどで中京地域の人が当たり前のように「東海3県では…」などと言っていると、
なんかちょっと違和感・疎外感をおぼえてしまいます。
それが岐阜の人だったりすると「お前のとこは海もなけりゃ東海道でもないだろ」なんて思ったり。
これが隣国のゴリ押しで日本海が東海に変わってしまったら、東海に面していない地域が東海地方と呼ばれる、
なんて後世の人にとってややこしいことにもなりかねないなぁ。
なんてね、まぁ、どうでもいいか。

2015-07-11

月イチ会6月の月例コンテストのこと


もうこんなに暑くなるの?と夏が思いやられた5月から一転、
天気のことはともかくとても過ごしやすかった6月も終わり、
気付けば7月ももう中盤になり、いよいよあの酷暑へと突入して行くのかと思うと今からげんなり。

さて、6月の月いち会月例コンテスト『きらめき』
今回は昔観た映画『さらば青春の光』を頭の片隅にイメージしたものを提出させていただきました。
相変わらず一枚だけ浮いてしまいましたが、そんな作品にもかかわらず貴重な一票を投じていただきました
yy2828yy様には心よりお礼申し上げます、
ありがとうございました。
で、私はというとスライさんのこちらの作品に投票させていただきました。
陽光に透けた新緑と影になった幹と石灯籠のコントラストが印象的な一枚です。
長い石段を吹き上がる涼風、風にそよぐ若葉、若葉の間から切れ切れに差し込む陽光、
そして石段を昇ってきた撮影者の額の汗、たくさんの『きらめき』が感じられる素敵な作品だと思いました。
またHexanon green と言いたくなるような緑にも魅かれました。
今回の『きらめき』は季節を変えて冬のも観てみたいと思わせるお題でした。

そして今月のお題は『あお』。
何故かまったくアイデア、イメージが沸きません。
こういうときは何も考えずにぶらぶら歩き回るのが一番なんですが、
なかなかままならずな状況で、はてさて...



2015-06-30

6月のテーマ写真提出


月イチ会月例コンテスト今月のテーマ写真、ようやく提出しました。
前回同様に今回も幾つかのアイデアが浮かんで、
実際にそれに沿って撮影したりもしたんだけど全然面白くなくて、
結局これまた前回同様そのつもりもなく撮ったものをテーマ写真として提出させて頂きました。

さて、7月のお題ですが未だ発表されていません。
そんなわけで先日は久しぶりに何も考えずに自由な気分で散歩写真を撮りました。
そんなに囚われているつもりもなかったのだけれど、
やっぱりついついそれを探してしまう自分がいるのも事実で、
そのバランスが上手く取れていないんだなとあらためて気付いたのでした。

2015-06-27

放置自転車


屋内放置の自転車が2台
最後に乗ってから4〜5年は経っているかな?
使われない道具というのはなんとなく可哀想で、処分しようかと思ってみたり。
取り敢えずぺしゃんこになっていたタイヤに空気を入れてみる。
1台は生きているけど1台はオープンサイドがほつれてしまっている。
そういえばこのタイヤ、既にメーカーも消滅、入手不可になっていたんだっけ。
オークションに流すのも手間だし、
乗り物だけに他人に譲渡して後々トラブルが発生したりしても嫌だし。

乗ってやるのが一番なのだけれど、さてどうしたものか。
見たところ自転車の方は軽いメンテで乗り出せそうだけれど、
私の身体の方はこの間大分劣化が進んでいるからなぁ。

2015-06-22

夏至


梅雨入りして二週間、はっきりしない天気続きでなんとなく気分も湿りがち。
降るなら降る、晴れるなら晴れる、ハッキリして欲しいんだけど、
どんより曇り空から時折薄日が差してみたり弱い雨が降ってみたりの毎日、
まぁ梅雨っぽいといえば梅雨っぽいのかな。
救いは5月に比べて涼しくなっていることくらいか。

そういえば今日はもう夏至なんだな。
今宵は久しぶりに『真夏の夜の夢』を聴いてみようか、
いい夢みられると良いのだけれど。





2015-06-06

月イチ会5月の月例コンテストのこと


あっという間に6月も一週間が過ぎようとしています。
月イチ会月例コンテストも5月分の投票が始まっています。
今回私はyy2828yyさんの作品に投票させて頂きました。

ショーウィンドウの前に食べ散らかしのゴミ、直ぐに『ティファニーで朝食を』が連想されました。
行儀の悪いホリー・ゴライトリー、或いは人気のないのを幸いに外で寛いでいたマネキンの男の子が
近づいてくるyy2828yyさんの気配に気付いて、
ショーウインドウの中に慌てて戻った時に忘れていったゴミなのかも。
それを母親に咎められているところをパシャリと…。
今回の作品に限らずyy2828yyさんの作品には余韻・余情が感じられて、
思わず知らず作品の撮られた前後にあったかもしれない出来事を思い浮かべてしまうのです。

ごく稀に、見慣れた景色のはずがずっとそこで眺めていたい気分になることがあります。
或いは、美術館で名も知らぬ作家の作品の前でそこから動きたくなくなることとか。
理由は解らないけれど何かが心を捉えて離してくれない、そんな状態になること。
yy2828yyさんの作品を見た時、正にそんな感覚を覚えました。

どうしたらこんな写真が撮れるのか、憧れます。

もう1点、投票には至らなかったけれど気になった作品が、
anomalocaris9836さんのこちらの作品
これはどう解釈したものかと悩まされたのですが、ひょっとして見立ての作品なのかなと。
この開きかけた花の形をバルタン星人の手に見立てたと考えると、
バルタン星人=宇宙忍者、忍者と言えば気配を消しての諜報活動=5月のお題『気配』
なんてことはないか・・・



2015-05-29

5月のテーマ写真提出


ようやく今月のテーマ『気配』提出させて頂きました。
今回はアイデア自体は割と幾つか浮かんで、後はそれをどう撮ろうかって感じだったのですが、
いつもそこに行きさえすれば目にしていたはずのものに出会えず、
撮るには撮ったけどまったく観られたものではなく、
いい感じに撮れてるけどなんか違う…などなど
センスがない上に撮影技術もない、という判りきった事実をあらためて突きつけられ、
かるく5月病的な状態に…。
結局、通りすがりに目に入ってきた少年野球のひとコマで提出させて頂きました。

さて、6月のテーマ『きらめき』は既に諦めモード。
現在何かと余裕のない状態に陥ってしまって、ちょっと厳しいかなぁ…


2015-05-22

4月のお礼・6月のお題


5月も残すところ僅かに一週間ほどとなってしまいました。
大変遅くなってしまいましたが、すでに月イチ会のHPで発表されていますように、
4月の月例コンテスト第一席、weekendoutdoorsさんとTakuさんが獲得されました。
御二方おめでとうございます。
そしてエントリーして下さった皆さんならびに投票して下さった皆さん、
4月の回も盛り上げて下さいましてありがとうございました。
4月のお題決定者として改めて参加して下さった皆様にお礼申し上げます。
そうして既に6月のテーマも発表されています。
『きらめき』です。
1月の『自転車』のような"そのものずばり"なお題も、メンバーの皆さんが被写体とどう向き合うのか、
対象が同種のものであるだけに表現に個性が際立って面白いものですが、
『きらめき』や今月の『気配』等、解釈を各人に委ねるようなお題も、
皆さんがどのように解釈し、どこにそれを見出し、どのように表現したのか、
私などの思いもよらない視点もあって作品を拝見するワクワク感が一層高まります。

しかし自由度が高い分だけ何を撮っていいやら途方に暮れてしまうわけでもありますが。
もちろん、『気配』も未だ提出できていないわけで、はてさて困った状況であります。

2015-05-10

月イチ会4月度月例コンテストのこと


4月の月例コンテストのテーマは私が決めさせていただいた『春だなぁ』でした。
4月なんだから春らしい被写体には困らないだろう、なんて気楽に決めたお題でしたが、
豈はからんや4月に入るとなかなかお天気が安定せず困ったことに。
しかし、春に三日の晴れ間なし、と云われるように不安定な天気も春ならではのもの。
それも含めて春を実感する景色を見つけ出す努力を怠ったことは大いに反省しています。

そんななか、皆様からは沢山の『春だなぁ』を寄せて頂き、お題提出者としてお礼申し上げます。
皆様の作品の何れも楽しい春の様子に溢れていて、これは花曇りを表現したのかな?おもしろいなぁとか、
こんなふうにカッコよく白黒撮りたいなぁとか、キモグロな被写体を上手に撮っているなぁとか、
ねこちゃんかわいいなぁとか、しろつめくさ懐かしいなぁ等々気になるものが沢山ありました。

月例コンテストでは一人2票まで投票できる決まりなので今回は二作品に投票させて頂きました。
まず1票はTaku(taku3boku3)さんのこちらの作品に。
これは説明の必要もないくらいいろんな意味で春だなぁってことと、
私自身し得なかった情景に対する羨望もあって投票させていただきました。
もう1票はmyrrh-mさんのこちらの作品に。
この春ラジオでよく耳にした「春ららら」という歌のイメージに重なるところがあったのと、
子供の頃テレビで観た『天地創造』という映画のノアの方舟に関係するエピソードで、
雨はもう終わったというしるしに空に虹を懸ける、という話になぞらえて、
この鮮やかな彩りの花々が寒さ冷たさはもう終わりだよという神様からのサインのように
感じられて投票させていただきました。

さて今月5月のお題はherench8さんご提出の『気配』です。
4月も様々な事情でとても苦労しましたが、今月もまた苦しみそうです。
しかしそれだけにこの難題を月イチ会メンバーの皆様がどのように料理してくるのか、
皆様の作品を拝見するのがとても楽しみで仕方ありません。

2015-04-26

4月のテーマ写真提出、そして言い訳


どうにかこうにか月例コンテスト4月のテーマ写真提出しました。
日照時間で平年の6割程度という天候の不順さと、自身の気重さからくる写欲の低下で
正直云って今回は見送りたかったのですが、お題決定者としてそれもどうかと、
半ばやっつけ気味ではありますがクォリティーはいつもと変わるわけでなく、
もっと”ああ撮れば、こう撮れば”はいつものことなので。

さて、3月の一席獲得harench8さんにより5月のテーマは『気配』と決定しました。
これは難題だなぁ


2015-04-13

温暖湿潤山ガール


先日の日曜日久々に陽がさしていたのでお題写真を撮りに隣り町の自然公園に出かけてみました。
公園に着いてみるとなにやらイベントがおこなわれていてとても賑やか。
広い公園の何処に行っても人人人・・・
小一時間散歩して一度もシャッター押すこともなくイベント広場に差し掛かると、
丁度地元アイドルのライブが始まるところでした。

そのままフリーマーケットを覗いて帰ろうかと歩いていると、流れだしたオケがなんかカッコいい。
そのカッコいいサウンドに15・6才くらいの女の子が可愛く踊り歌っている。
しかも歌詞がいきなり  ♪お〜んだ〜んしつじゅんやまが〜る〜♪ ってw
更にそのかわいい歌に合わせてステージ前に陣取った野郎共が野太い声でMIXだかコールだか入れている。
そこから少し離れて若いファミリーやカップル、おじいちゃんおばあちゃんのグループなどが三々五々
レジャーシートなど広げて寛いでいる。
遠目にその様子を眺めているとなんだかとても不思議な光景に見えてくる。
でもそこで感じたものを写真で表現する技術は残念ながら持ち合わせていない。

結局ライブを最後まで聴きとどけてその公園を後にしました。
そして車を運転しながら気持ちが随分と晴れ晴れとしていることに気が付きました。
戦場カメラマンが言っていました、「辛い状況下にある人達ほどアイドルを必要としているんです」と。
なるほど、これがアイドルの効用というやつか
やるな、温暖湿潤山ガール。

2015-04-11

月イチ会3月度月例コンテストのこと



月例コンテスト3月のお題は『陽だまり』でした
陽だまりと言われて ”陽だまりの窓辺から凍えた街並み見下ろす” という
古いアイドルポップスの歌詞の一節を思い出しました。
つまりこれが私が陽だまりという言葉に持つ語感というわけです。
冷たい空気肌寒い季節に陽が”溜まって”いる状況、とでもいったらいいのかな

さて今回は前回のほぼ倍の作品がエントリーされ盛況でなによりですが
その中で私はKAZUさんのちらの作品に投票させていただきました

浅い春のまだ寒さの気配が残る梅園を散策していると
陽ざしには思いのほか暖かさが増していて
仄かに香る甘い梅の香と身体の中に温もりがたまって気持ちが暖まっていくような、
そんな気分が感じられて。

4月のテーマは『春だなぁ』なのですが、4月に入ってから休日の度、雨・曇・雨・雨...
どうもまずいことになりそうな

2015-03-21

月イチ会月例コンテスト4月のお題のこと



月例コンテスト2月の一席を頂戴したということで、4月のコンテストのテーマを決めさせて頂きました。
既に月イチ会のhpの方で発表されている通り4月のお題は『春だなぁ』
日本列島東西南北津々浦々皆さんのお住まいのそれぞれの場所でそれぞれに感じる
これが始まったら・これが来たら・これを見ると等など「あ、春だなぁ」って感じる風物などを
見せていただけたら、ということと
2月のエントリー数が少なめだったこともあって沢山の方にエントリーしていただけたら、
という思いもあってこの『春だなぁ』というお題にしてみました。
今月の月例コンテストはいい感じにエントリー数が増えていて、この調子で4月も更に増えてくれれば良いのですが。
一応のテーマとfilm撮影という事以外なんの縛りもないお気楽なコンテストなので
多くの皆さんの参加をお待ちしております。

2015-03-14

月イチ会2月度月例コンテストのこと


月イチ会・2月の月例コンテスト『ゼロ』 思いがけず一席いただいてしまいました。
何かと忙しい時節柄のためか今回はエントリー総数8点という寂しいものになってしまいましたが、
個人的には3回目のエントリーにして初めてテーマ写真を撮りに行ったという意味でも
この作品が一席に選ばれたことは素直に嬉しく思います。
投票してくださった皆様にもあらためてお礼を申し上げます。

さて、今回私はWeekend Outdoorsさんの作品に投票させて頂きました。
所謂「見立て」の作品なんですが、その柔軟な発想、そして見つけ出す眼に感心させられました。
初めから既存の『ゼロ』的なものを探してしまった私に対して、撮影者の自由な発想によって
そこに『ゼロ』を生み出したともいえるweekend outdoorsさんに物の見方を教えられました。

実はもう1点気になった作品がありました。それはyy2828yyさんのものです。
初見では海抜ゼロメートル地帯を撮影したものかと思ったのですが、なんとなく気持ちに引っ掛かるものが残りました。それは数日頭の片隅に残りある時はっと思い当たりました。
噴火直後の御嶽山山頂の報道写真、そこから更に呼び起こされた大震災直後の空撮映像の記憶。
俯瞰で眺めた街に降り積もった雪が火山灰のように、静まり返った街の様子が大災害直後の音を失くした被災地のように見えてしまった、ということだったのです。
その「死に絶えた街」=『ゼロ』と繋がり・・・
本来ならばこのように気持ちを動かされた作品には投票をすべきだと思うのですが、
今回は悩んだ末にゴメンナサイしてしまいました。
yy2828yyには失礼な作品解釈と投票の事お詫び申し上げます。

ともあれ、月イチ会月例コンテスト、モチーフ探しから投票まで何かと考えることがあって楽しいですね