10月のお題は『標準・50mm』でした。
現在のレンズ交換式のデジタルカメラに設定されているキットレンズ同様に、
フィルム一眼レフカメラにも50mm程度の画角のレンズがメイカー設定されていました。
このレンズは広角系・望遠系のレンズに比べて開放F値が明るい、ということが特徴の一つと言えると思うのですが、
しまみゅーらさんの作品はこの明るいレンズならではの、場面の雰囲気をありのままに捉えた画になっています。
レンズが暗くシャッター速度を上げられなければ主役の子供がぶれてしまうかも知れず、
だからと言ってフラッシュを焚いてしまってはせっかくの雰囲気が台無しになってしまう。
また、趣味や仕事の用途以外で一眼レフカメラを購入する最大の目的は、
より綺麗な画で家族の記録とりわけ子供の成長の記録を残したいからなのではないかと想像します。
それらの意味でこの作品は『標準・50mm』レンズの本領発揮といえる一枚ではないかと思い投票させて頂きました。
そう考えると『標準・50mm』レンズって他の画角のレンズに比べて幸福なシーンを
たくさん見つめてきたレンズなのかも知れませんね。
と、ここまで書いてきてあらためて気付いたことがあります。
それは、ひょっとして今回のお題ってカメラ本体とレンズ、セットでってことだったのかな???
例えばSRT101+MC Rokkor とか SPOTMATIC+SuperTakumarとか当時メイカー設定でセット販売されていた組み合わせでお願いしますってことだったのか?
そうして、初めてレンズ交換式カメラを手に入れた時の初心に帰ってみませんか?
そのカメラに託した想いをもう一度思い出してみませんか?
という出題者さんからのメッセージが込められていたのかな?