2017-06-17

ひとのふりみて



『ネットでトンボの生息地保護 写真撮影で立ち入り後絶たず』
ヤフーニュースでとりあげられた紀伊民報の記事⇒リンク
同様の問題は全国各地で発生しています。
テレビのニュースなどでも目にすることが多い鉄道趣味の現場をはじめとして、
様々な趣味の現場でカメラマンの迷惑行為が問題視されています。
以前は地元の愛好者だけで見守っていた場所が、SNSの普及に伴い無惨に荒らされるケースも増加しているそうです。
しかしこうした行為が犯罪として厳しく取り締まられたという話は耳にしません。
海水浴場での超高倍率ズームカメラでの女性盗撮行為より、こうした傍若無人な行為の方が質が悪いと個人的には感じます。

カメラに限らず、たぶんあらゆる道具ってものは人間の持っている能力を増強させたり、新たな力を付与したり、
生身の身体ではできないことを可能にしてくれる、ある種麻薬的な力があるってことなんでしょうか。
それをコントロールできる者とコントロールされてしまう者とに分かれるのだと。
あらゆる道具、とりわけ趣味に関わる道具はそれを手にした者の理性を試す踏み絵なのかも。
はたして自分はコントロールしきれているのだろうか…。





2017-06-03

ひじょーにどうでもいい話。


先月米国で開催された『第101回 インディアナポリス500マイルレース』通称インディ500において、
佐藤琢磨選手が優勝という快挙を達成しました。いやぁ素晴らしい!!
しかしマスメディアの反応はいまいち、どころかほとんど無関心。
比較に意味はないけれど、テニス、ゴルフ、自転車、競馬に例えるなら、
それぞれウインブルドン、マスターズ、ツールドフランス、凱旋門賞に、
アマチュアスポーツなら世界選手権に同等する大会での優勝なのですが…。

このインディ500は年間を通じて戦われるインディカーレースの中の一つの大会なのですが、
とりわけチーム力がものをいう大会なんだそうです。
しかしその一方で何よりも優勝ドライバーが称えられる大会でもあるそうで、
佐藤琢磨選手もこの一週間全米ネットワークのメディアに登場しまくりなんだとか。
そうした優勝後のあれやこれやを見ていてふと、宇宙飛行士のことが連想されました。
月面に降り立った人や国際宇宙ステーションに滞在した人など、宇宙飛行士のことはメディアで大きく扱われるけれど、
その宇宙飛行士を乗せたロケットやスペースシャトル、あるいは月面探査車の設計者等のことは全く知らされない。
ただただ自分が無知で無関心なだけなのかもしれないけど、自動車や家具や建築や洋服などのデザイナー、設計者の名前は知っていても、
人類最初の有人宇宙飛行や月面着陸を成功させたボストークやアポロの設計者の名前すら知らないんだな、
と気付いた2017年の5月の終わりでした。